元ABブラザーズの松野大介さん、といっても、ABブラザーズを知っている方のほうがもう少ないでしょうか。
現在司会などで活躍中の中山秀征さんがかつて組んでいたお笑いコンビで、松野さんはその相方でした。
その彼が、今週の週刊現代に「お笑い芸人残酷物語」という記事を書いていらっしゃいます。
お笑い芸人は使い捨て、とはよく言われますが、ここまでひどいとは正直思いませんでした。
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お笑い芸人の実情
現在、大手プロダクションの中には50組前後のお笑い芸人を抱えるところもあり、「芸人」と呼ばれる人の数は1000人を軽く超えるといいます。
年末の『M-1グランプリ』には、一般参加も含めて4000組以上がエントリーしていますし、予備軍を含めるとその数は膨大なものになるのでしょう。
チケットノルマ
その大半が、芸人としての仕事だけでは食べていくことができず、アルバイトで生計を立てています。
アルバイトをしながら、局や番組ごとのオーディションに通い、同時に「ネタライブ」というものに出演します。
「ネタライブ」には、所属事務所が主催するもの、自分たちが小さな劇場を借りてやる自主ライブの2種類があるそうですが、これが芸人を苦しめているというのです。
ネタライブに出演しようとすると、芸人1組に数十枚の販売ノルマが課せられ、売れ残ると自腹を切らなければならないから、なのだそうです。
(以下引用)
「ライブのたびに友達に電話しますが、最近は
『お前まだお笑いやってるの?』
と小馬鹿にされるようになり、電話しづらくなった。
結局自腹を切り、ライブがあるとバイトに行けない日が増えるから家賃が払えなくなって、借金が月に5万円単位で膨らみ、今は100万円以上の借金を抱えながらライブに出ています」(20代後半のある芸人)
(以上引用 週刊現代)
芸人はどうして借金するの?
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すさまじい競争率
ネタライブで芸を磨き、ライブを見に来たテレビマンから声がかかるのをまっている彼ら若手芸人。
しかし・・・。
(以下引用)
「ライブに何度もかけて完成したネタを番組のオーディションに持っていくんですが、受けに来る人の数がハンパじゃない。
2分程度のネタをやる枠に50組くらい応募がきます。
テレビで見たことのある芸人も結構いるから、僕なんかが受かるのは奇跡に近いんですよ。
いつになったら、テレビに出られるのか……」(脱サラして芸人を目指す30代前半の芸人)
(以上引用 週刊現代)
芸人頼みの場当たり的な番組作り
今、テレビ業界は不況が伝えられています。
そのため、制作費のかからないお笑い番組が全盛です。
すなわち、一発屋(になるだろう)とわかっていても、ネタが使えそうな芸人を見つけ出してきてはテレビがそのまま放送しているということ。
飽きられたら使い捨て、次の使えそうな若手を探すという、
「芸人頼みの場当たり的な番組作り」
が横行しているのです。
言われてみれば、最近は一発屋芸人がとても多いですよね。
お笑い番組をあまり見ない管理人など、たまにお笑いを見ても、もう知らない人ばかりです(^^;)
せっかく発掘した若手芸人を、じっくり育てるということはないのでしょうか。
テレビ局内の縄張り
松野さんは、こう書かれています。
(以下引用)
育成はおろか、自分たちの都合で新人芸人を縛り、結果、彼らを見殺しにしてしまうケースを私は見てきた。
(以上引用 週刊現代)
テレビ局には、同じ局のバラエティー番組でも、制作している班(制作グループ)が違えば、別の班の番組には出られないという「縄張り」があるのだそうです。
松野さんがタレントだった頃、フジテレビでは『笑っていいとも!』や『オレたちひょうきん族』の制作班と『オールナイトフジ』や『夕やけニャンニャン』の制作班では出演する芸人が違っており、どちらにも出る芸人はほとんどいなかったとか。
松野さん自身、デビューが『いただきます』という番組で“いいとも班”だったため、『夕やけニャンニャン』のレギュラーになったとき“いいとも班”からクレームがつき降板させられたことがあったそうです。
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同じような理屈で、他局・他番組でブレイクした芸人はスタッフが敬遠して使わないということが数多くあるといいます。
いまだと、『エンタの神様』(日本テレビ系)、『爆笑レッドカーペット』(フジテレビ系)といったバラエティー番組が、その傾向が顕著です。
どちらも芸人をがっちり抱え込んでおり、他番組に出ることを許さないといわれています。
しかし、人気のあるうちはお抱えの番組で使ってもらえますが、落ち目になれば即首切り。
そして、お抱えだっただけに、その後他番組で拾ってもらうことができず行き場をなくしてしまう芸人が後をたたないのです。
半年間ほどテレビで活躍し、その後突然消えた30代のピン芸人の話。
(以下引用)
「顔が知られていると思うと、バイトをするのも恥ずかしかった。
テレビは吐き気がして観られない。
親しかったテレビマンを訪ねても、僕を無視して通り過ぎる。
貯金が尽きるまで、部屋で死人のようにじっとしていました」
(以上引用 週刊現代)
このように、確かにかつて番組の視聴率に貢献していたはずの芸人が苦境に陥ったときも、テレビマンは決して手を差し伸べてはくれないのだとか。
それどころか、平気で裏切るようなことも…。
(以下引用)
複数のレギュラー番組を持っていた、あるお笑いコンビは、仲のいい制作スタッフから、
「ほかの番組を降りてくれたら、うちで好きなことを何でもやっていい」
と口説かれ、言われたとおりにしたところ、その番組も降ろされてしまった。
口説いてきたスタッフは、同じ話を別の芸人にも持ちかけていたのだろう。
そんなテレビマンたちに芸人が助けを求めても、手を差しのべてくれるわけがない。
自力で這い上がるしかないのである。
(以上引用 週刊現代)
雑誌には、長州小力さん、松村邦洋さん、ドロンズなど、激しい浮き沈みを経験した芸人さんたちの体験談も掲載されています。
芸人さんがブレイクすると、必ず借金があったとか、食べるものもない生活だったとか、下積み時代の貧乏エピソードが出てくるものですが、裏にはこんな仕組みがあったんですね…。
チケットのノルマは芸人さんだけでなく舞台俳優さんなんかもあるという話を聞きますが…。
お笑い芸人の“質の低下”という声も、最近よく聞くような気がします。
なんでもいい、そのとき一瞬面白ければ、というテレビ局の番組作りの姿勢が、裏にはあるんでしょうね。
制作費の削減で、そこまで手をかけていられなくなったという事情もあるんでしょうが…。
なんというか、負のスパイラルですよね、これも。
テレビが飽きられるのも当たり前、でしょうか。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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ま、自信があるのはいいことです
【動画有】クレしんがポケモンをパクってる件(暇人\(^o^)/速報)
そのまんまじゃ…
コメント
泣き言とかじゃなくて芸人を育てなくなったテレビ製作の現場に苦言を呈しているんだろ
まあ、それは芸人だけじゃなく音楽の世界や派遣なんかもそうだろうけど
何にしても今の社会は育てるという事を殆ど放棄して、使い捨てに走ってしまっている感じがあるなぁ・・・
うちの親戚にもお笑い芸人を夢見てる20代半ばの女の子がいるんです。
吉本NSCに多額の入学金を納めるために借金したり、無給の手伝いに駆り出されバイトもろくにできず、生活費に追われ日々借金。
もうお笑いなんかやめて働けと言っても、今更やめられない…と。
ろくに職に就いたこともないし、今後が心配です。
歌や芝居と違って、お笑いって長く続ければ上達するってもんでもないしね
自分が面白くないって事にも気付けない芸人は、成功なんてするわけがない
そもそも芸人という分野の必要性が分からない。
世の中悲しい事に、人間の使い捨ては一般人でも多々有る事。芸能界だけでも物だけでもない。
使い捨ててもネズミみたいにどんどん増えてるんだから問題無い。
嫌ならさっさと辞めてまっとうな仕事すればいいだけ。
芸人だけじゃない。モデルもアイドルも女優も…。厳しい世界ってのは当然知ってるはず!泣き言はダメだねぇ
同じくお笑いに興味がないので…最近では全く知らない人をテレビで観ることが多くなりました。一般人にしか見えない存在です。