フジテレビがついにTBSに負けたことが先日話題となりましたが、その裏でテレビ朝日は絶好調です。
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昨年は日本テレビの年間視聴率三冠王を阻止し、初の1冠を獲得。
今年は2冠も夢ではない勢いなのだといいます。
その好調の秘密とは?→ Geinou Ranking
テレ朝の“顔”といえば、この番組ともう一つ…
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今年2月24日時点の民放各局の視聴率を比べてみると、テレビ朝日はゴールデンタイム、プライムタイムでともに1位に立っているのだそうです。
具体的な数字を見つけることができなかったのですが、週刊現代によると、全日は日本テレビが0.1ポイント差で1位、ゴールデンタイムは0.1ポイント差でテレビ朝日が1位、プライムタイムは0.6ポイント差でテレビ朝日が1位となっているとか。
ちなみに、昨年の年間視聴率はこうでした。
時間帯 | テレビ朝日 | 日本テレビ |
---|---|---|
全日 |
7.7%
|
8.0%
|
ゴールデン |
12.1%
|
12.3%
|
プライム |
12.5%
|
12.2%
|
(データ引用 WEBRONZA)
昨年はテレビ朝日はプライムタイムの1冠のみだったのですが、現時点ではプライムタイムとゴールデンタイムの2冠になっているんですね。
唯一負けている全日も、わずか0.1ポイント差ということで、今後の展開次第ではテレビ朝日が三冠王も夢ではない状態となっています。
(以下引用)
「社内は浮かれているというよりは、浮足立っている感じですね。
やはりトップをとり慣れてないですから」(テレビ朝日社員)
(以上引用 週刊現代)
テレビ朝日は、かつては「万年4位」「民放のお荷物」などといわれていた時代があったのだそうです。
いまでいうと、TBSの位置に当たるでしょうか。
そのテレ朝が変わったきっかけは、昨年の年明けにありました。
(以下引用)
「早河洋社長が
『4月の月間トップを取ろう』
と大号令をかけたのです。
そしてやってみたら本当に月間三冠王が取れてしまった。
09年に就任した早河氏は開局以来初の生え抜き社長。
それまで、テレ朝の社長はずっと朝日新聞からの出向ポストだった。
彼こそがテレ朝躍進の中心人物です」(テレ朝OBで『放送レポート』編集長の岩崎貞明氏)
(以上引用週刊現代)
早河氏は報道出身で、プロデューサー時代に立ち上げた代表的な番組が『ニュースステーション』。
現在は『報道ステーション』と名前が変わっていますが、テレビ朝日を代表する、核となる番組です。
この番組の成功で、テレ朝は「報道のテレ朝」とも呼ばれるようになりました。
昨年4月に早河社長が着手した改革は、自身の立ち上げた「報道ステーション」のテコ入れ……ではなく、報ステにつながる19時~22時の編成へのテコ入れだったといいます。
(以下引用)
「2~3時間のバラエティ特番を増やし、裏の番組をつぶしながら視聴率をとる戦略を打ち立てた。
特番でやたらとレギュラー枠が潰れると、ネット局もスポンサーも嫌がるので、フジや日テレではやりたくてもできないゲリラ的な編成です」(前出・岩崎氏)
(以上引用 週刊現代)
3月~4月はもともと番組改編期ですから、特番も入れやすかったのでしょうね。
こうした特番攻勢は、業界では「邪道」だと非難されることもあるといいますが…。
(以下引用)
こうした特番攻勢を「邪道」と指摘する声もあるが、そもそも特番に堪えうるコンテンツがあるからこそ、取れる戦略とも言える。
テレ朝には『アメトーーク!』『クイズプレゼンバラエティー Qさま!!』といった、人気バラエティがいくつもある。
しかもそこにはテレ朝独自の「強み」があるという。
「共通点は、低予算だということ。
特番にしてもさほどカネがかからないからこそ、連発できるんです。
例えば日テレの『世界の果てまでイッテQ!』の特番は、イモトアヤコがマッターホルン登山に挑戦したりするので、下手すると1000万円単位で簡単に消えていく。
でもうちの『お試しかっ!』などは、特番でも1~2名ゲストを呼ぶくらいですから、安上がりなんです」(テレ朝の中堅社員)
(以上引用 週刊現代)
邪道だろうと何だろうと、とにかくテレビは数字を取ったものが勝ち、ですからね。
安くあげられてしかも人気の番組を作れる局が勝つのは当たり前です。
この、“安くあげられてしかも人気の番組を作る”システムもテレ朝は作り上げました。
(以下引用)
テレ朝は、プライムの後、23時~1時の時間帯を「プライム2」と独自に名づけ、比較的競争の激しくないこの時間帯でバラエティ番組を試し、当たったものをゴールデンに昇格させる、というシステムを築き上げた。
「いまのゴールデンの人気番組はほとんどこの昇格組。
最近ではBSや『テレ朝動画』という有料動画サイトでもマニアックな番組を作っている。
テレ朝動画→BS→プライム2→ゴールデンという昇格の流れができつつある」(テレ朝幹部)
(以上引用 週刊現代)
この「プライム2」という枠から、何人かスタークリエイターも誕生しているのだそうです。
番組も、人も育つという、テレ朝は“勝利のサイクル”に入った、と週刊現代は書いています。
深夜番組からゴールデンへ、というのは、最近ではどの局でも聞く話ですが、最初に始めたのがテレ朝だということでしょうか。
その前段階で、動画サイトやBSである程度自由に番組を作らせ、良いものを昇格させるというシステムもうまく働いているんでしょうね。
そして、これらバラエティの成功も、実は根っこには「報ステ」があるのだそうです。
(以下引用)
「テレ朝の編成は、まず月~金で不動の高視聴率番組『報ステ』までをどう高い水準でつなぐか、という発想が基本になっている。
つまり視聴者に『報ステ』への動線を作る、という考え方です。
それが2~3時間の特番だったわけです。
そして今度は『報ステ』の視聴率を維持したまま、従来は軽んじられていたプライム2につなぐ。
プライム2を育てたのは『報ステ』であり、そこで育ったバラエティが今度はゴールデンに上がって『報ステ』へつなぐ。
これがテレ朝編成の強さの秘密です」(元民放連職員で立教大学社会学部准教授の砂川浩慶氏)
(以上引用 週刊現代)
逆を言えば、『報道ステーション』がコケればすべてがコケる、ということになるでしょうか。
核となる番組を持っているのは絶対的な強みですが、それに頼りすぎると、そこが弱くなったとき一気に落ちるという危険性をはらんでいますよね。
ただ、『報ステ』への動線、そして『報ステ』からの動線という考え方はとても納得できます。
かつて『報ステ』がまだ『ニュースステーション』だったころ、我が家もあの時間帯は必ずNステがかかっていました。
そして、Nステが終わって、続いて始まるバラエティがなんとなく面白くてそのままテレ朝がずっとついている…ということ、よくありました。
当時はテレ朝は視聴率三冠王なんて全然、という時代だったのでしょうけど、粘り強くやってきたことがここに来て支持されはじめたということでしょうか。
週刊現代に、平日22時台の局別週刊視聴率平均の推移、という表が載っていますが、22時台、つまり『報ステ』の時間帯はテレ朝独走状態です。
14%台をほぼ維持しおり、2位以下は競争が激しくなっていますが、11%を超える局はほとんどありません。
ここに、『報ステ』を超える報道番組をぶつけることができる局が出てくると、テレ朝に勝てる可能性はありますね。
※報ステにもいろいろ噂はありますしね…。
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テレビ離れが進んでいると言われ始めて久しいですが、されどテレビというか、やっぱりテレビの影響力って大きいんですよね。
視聴率も大切なんでしょうけど、捏造はやめて欲しいところです。
他が低調だから相対的にテレ朝があがった、とも取れますが、さて、今年の年間視聴率王はどの局が取るのでしょうか。
視聴者としては、競争が激しくなってテレビが面白くなるならどんどん競争してほしいところですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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コメント
※3に同意。「愛のエプロン」は深夜だからこそ面白かったし、「銭形金太郎」のゴールデンでの最後はちっともビンボーでないのが出ていた。「ナニコレ珍百景」もマンネリになってきて最近は見てない。
テレ朝は面白い深夜バラエティーをゴールデン昇格させたためつまんなくなって消えてった番組いっぱいあるじゃん
深夜のマシューとか銭金とか好きだったのに
現行の視聴率では測れない’視聴質’の考えはどうなったんだ?
視聴者は視聴率で局や番組を選ぶ訳ではない。ヘタな民放のバラエティーより楽しめるEテレの番組だってある。
フジの番組がいつから「王道」だと錯覚していた?