フジテレビで11月から始まった日曜夜のバラエティ番組『フルタチさん』に早くも暗雲が立ち込めているといいます。
古舘伊知郎さん(61)がMCを務めるトークバラエティなのですが、イマイチ視聴率が伸びないのです。
フジでは早くも方針転換が検討されているそうで…。
古舘さんサイドからは、長年の『報道ステーション』での経験を生かして報道番組に衣替えする案も打診されているとか。
『フルタチさん』は『報道ステーション』になるのでしょうか…。→ Geinou Ranking
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11月から始まった『フルタチさん』。
その視聴率の推移はこうなっています。
11/27 *8.0% ▽玉の輿女性に物申す!結婚相手選んだ理由は「たまたまお金持ちだった」!?▽古舘が体験!究極のデトックスリゾート▽超人気予備校講師「人気格差」を徹底調査
11/20 *5.8% ▽瀬戸内寂聴×古舘…2016不倫騒動&炎上社会を一喝!▽パクチー女子急増中!好き嫌いは遺伝子のせい?▽スマホ時代を予言!?伊藤若冲ブームに驚きの真実!
11/13 *8.1% ▽母への感謝は演劇で…イマドキ結婚式の余興がスゴい!▽90年前の無声映画に弁士・古舘が実況挑戦!
11/06 *8.2% フルタチさん(初回)【報ステ後初レギュラー!古舘伊知郎が世の中のひっかかる事を斬る】
(データ引用 F-castバラエティー視聴率速報感想)
初回の8.2%はまずまずだったのですが、3回目にして5%台に落ちてしまったのがやや痛かった感じでしょうか。
とはいえ、まだまだ始まって1カ月ですからねぇ。
番組もこなれてないでしょうし、この時点で“大惨敗”と言ってしまうのはやや早計、という気がしなくもないのですが、文春さんは今回、“大惨敗フルタチさん”というタイトルを記事につけています。
この番組は、古舘さんが“世の中の引っかかることをゲストとしゃべり倒す”というテーマとなっています。
(以下引用)
「制作側は『自由にトークしたい』と願う古舘を口説いて、鳴り物入りでスタートさせた。
番組タイトルの『フルタチさん』は直前に放送されている『サザエさん』に因んでいます」(フジ関係者)
(以上引用 週刊文春)
サザエさんは、視聴率が不振のフジテレビにとって数少ない視聴率が取れている番組です。
縁起を担いだ部分もあったのかもしれませんね。
この、日曜夜7時~9時という時間帯は、日本テレビの独壇場となっています。
7時からは『ザ!鉄腕!DASH!!』、8時からは『世界の果てまでイッテQ!』が常に視聴率で20%前後を獲得しており、フジテレビはこの枠に様々な番組を持ってきたものの、全く太刀打ちできない状態が続いていました。
※例えばこの番組とか。
→ 田中みな実、『ニュースな晩餐会』5%の大爆死! フジからは「残念」TBSからは「冷笑」
※その前のこの番組も低視聴率で打ち切り終了。
→ 『クイズ30~団結せよ!~』9月に打ち切りへ! フジの“豪華ひな壇”売りの終わり
何をやってもうまく行かないフジが、改めて力を入れて制作したのが『フルタチさん』でした。
(以下引用)
「バラエティ畑とワイドショーを制作する情報制作関係の構成作家がそれぞれ大勢入り、人件費もかなりかかっていました」(同前)
(以上引用 週刊文春)
2015年10月から『フルタチさん』が始まるまで、フジはこの枠を『日曜ファミリア』と題してバラエティを中心とした単発番組を放送していました。
この番組の視聴率が、5%前後だったそうです。
実際の視聴率を少し見てみると…。
09/18 *4.9% 日曜ファミリア・あのアスリートを一流にした劇的スイッチ!
09/11 *6.9% 日曜ファミリア・やっちまったTV【TV初告白!流行語受賞の37日漂流男】
09/04 *6.9% ボクシングフェス9・4~井上尚弥 世界タイトルV3戦~ 1
08/28 *7.5% 日曜ファミリア・逮捕の瞬間!警察24時 特別編
08/21 *5.3% 最上級のひらめき人間を目指せ!クイズ!金の正解!銀の正解!
08/14 *7.7% 日曜ファミリア・見逃せない瞬間ウルトラMAX
08/07 *6.5% 日曜ファミリア・やっちまったTV
8月~9月は6%前後という感じですね。
と考えると、初回で8.2%を取った『フルタチさん』は惨敗どころかよくやったといえる数字でしょう。
3回目で確かに5%台、しかも同時間帯で全局最低の視聴率だったそうですが、これも翌週には再び8%台に戻しています。
7%取れたらすごい、という枠で、コンスタントに8%台を出せるというのはやはり古舘さんの人気の現れ、という感じがしますけど…。
テレビ誌記者さんの考え方は少し違うようです。
(以下引用)
「今さらパクチーや江戸時代の画家・伊藤若沖がブームと言われても、いかにもネタが古い。
他にも『NYで人気のレインボーベーグルの七色の秘密』を探るために現地にスタッフを派遣したが、“企業秘密だ”と言われて、わからずじまい。
さすがに出演者からも『NYまで行く必要あった?』とツッコミが入りました」(テレビ誌記者)
(以上引用 週刊文春)
でも伊藤若沖さんって、今年生誕300年で各地で展覧会が開かれているんですよね?
そんなに古いネタというわけでもないような…。
まあでも今年ももう終わりですね、そういえば。
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さて、視聴率が伸びない原因はどこにあるのでしょうか。
(以下引用)
「番組開始前から局内には
『古舘さんなら何とかしてくれる』
という空気が漂っていた。
他局の番組でゲスト出演すると視聴率が良かったからです。
要は誰もほとんど何も考えてなかったんです」(フジ局員)
(以上引用 週刊文春)
そういう姿勢が今のフジテレビの低迷を作っている、わかりやすい例ですねぇ…。
しかし、ここにきてやっとフジも危機感を覚えたのか、連日対策会議が行われているそうです。
(以下引用)
「スタッフ会議で『1年の壁が危ういぞ!そうするつもりだ!』と上から怒られています」(制作関係者)
(中略)
「会議では『何が悪いのか各々最低3つは原因をあげてくれ』と言われたこともあった。
『そもそもサザエさんとかぶせる必要があったのか』、
『スタッフを減らしてはどうか』
など身もフタもない意見ばかり出る始末です」(前出・制作関係者)
冒頭のように“1年もたずに打ち切り”への危機感も露わだという。
(以上引用 週刊文春)
身もフタもないというか…テレビマンってそんな感じでいいんですか?
もう少し具体的な意見は出なかったんでしょうか。
唯一まともな意見を出したのは、古舘さんサイドだったようです。
(以下引用)
「古舘さんは
『一週間で起こった世の中の出来事についてきちんと報道していくべきでは?
ウチの事務所のスタッフは報道ステーションで慣れている。
予算内で収めるからやらせてくれないか』
と打診してきてます。
フジとしても、三顧の礼をもって迎えただけに、ムゲにはできない。
ただ、日曜夜のフジはすでに『Mr.サンデー』という報道系バラエティがあり、今更『報ステ』のような番組にすべきか疑問はあります」(別のフジ関係者)
(以上引用 週刊文春)
そうでしょうか。
昼間の時間帯は、例えばTBSは昼から「ひるおび」、ひるおびが終わった直後から「ゴゴスマ」と、ワイドショーを2本連続で流しています。
それでも、最近「ゴゴスマ」は視聴率が伸びてきており、制作するCBCのエリア・東海地区では日テレの『ミヤネ屋』を抜くこともあるところまで成長しました。
ニュース的な番組には一定の需要がありますし、時間帯が違えば見る人も違ってくるわけで、いいんじゃないかと思いますけど。
ひょっとして。
『Mr.サンデー』の司会者・宮根誠司さんは芸能界のドン・周防郁雄社長のお気に入りです。
その前の時間に同じようなスタイルの番組を放送することで『Mr.サンデー』の視聴率が下がったらドンに顔向けできない…とかいう裏事情があったり、します?
あくまで憶測ですけど。
※『Mr.サンデー』スタート時、沢尻エリカさんのスクープを宮根さんが独占で報じて話題になりました。
視聴率急上昇!沢尻エリカ離婚の第一報は″芸能界のドン″から宮根へのプレゼント!?
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しかし、フジは視聴率が取れないと嘆くのではなく、古舘さんが来てくれたことで死に枠だった日曜夜に8%台の視聴率が取れるようになったことをとりあえずは喜ぶべきだと思いますけどね。
企画があやふやなのに視聴率が取れてるのは、明らかに古舘さんの力でしょうから。
例えば『フルタチさん』を1年で打ち切ったとして、これまで5%前後をうろうろするしかなかったこの枠に、『フルタチさん』以上の視聴率が取れる番組を企画する力が今のフジにあるのか非常に疑問ですし。
もう少しこの番組を大切にして、試行錯誤しながら“育てる”という努力をするべきですね。
スタッフを減らす以外に番組をよくする案をぜひ考えていただきたいものです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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コメント
>8%なら健闘。
いや、今の古舘ではこれでは低いんでは?何億円年俸貰ってるのに、低打率の野球選手みたいなものでしょう。
脱サラした当時の古舘起用ならばこれでも健闘でしょうけどね。